病理・病態学の必読書を4冊紹介する.
医学の基礎である病理学を学ぶために最適な書を厳選した.
Contents
『カラーアトラス病理組織の見方と鑑別診断第5版』
病理組織学の演習書の決定版.2007年に改訂され,第5版が出版された.
学習や日常の組織診断にあたり,わかりやすい写真と説明で特徴的な病変,深刻な病変や鑑別点が理解できる.
購入者特典として,ウェブサイト上で選別された100つの症例画像を公開している.
『エッセンシャルシリーズNEWエッセンシャル病理学第6版』
本書は,病理学の総論から各論まで,必要最低限の内容が,わかりやすく解説されている.
オールカラ一の画像や図版が随所に掲載されていて,理解を助ける構成となっている.
まずは病理学の総論的変化を学び,つぎにそれぞれの疾患の病理学的変化を理解することが大切である.
『ロビンス基礎病理学 原書9版』
病理学の総論から各論まで,形態のみならず分子機構も含めて,詳細に解説されており,医学生の教科書として,とても優れた内容になっている.
病理学的変化を形態のみならず,分子機構も含めてよく理解い疾患の本質を学んでほしい.
『Element版完全病理学各論』
医師として知っておくべき疾患の病理組織像が矢印つきで,わかりやすく解説されているア卜ラスである.
それぞれの疾患の病理組織像を,本書に掲載されている画像と解説からしっかりと理解することが重要である.
著者は,藤田保健衛生大学医学部第一病理学の堤寛教授である.
人体病理学の学習
人体病理学の学習は,まさに医学の基礎であり,疾患を理解するうえで不可欠である.
医師になってからも,人体病理学の教科書を調べる機会にしばしば遭遇するものである.
したがって,少なくともここにあげた医学書は,医学生から,医師になった後も備えておく必要があるだろう.