微生物学・細菌学を再確認する医学書3冊

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微生物学・細菌学の必読書を3冊挙げる.

感染症は医療の根本にあり,すべての医師が周知しなければならない症候である.

そのためには,日々微生物学・細菌学についての学習をし続けなければならない.

『標準微生物学 第12版 (Standard textbook)』

本書は,医学細菌学のすべてを力バ一しているスタンタ一ドな教科書である.

長きにわたって使用されているこの本は,実用性を第一に,古い学問ではなく感染症の臨床に役立つことを第一義としている.

本書からは,臨床的に問題となる「感染症と予防について」と,感染症の治療法を「起因微生物の性質に基づいて理解すること」を学べる.

そして,実際に感染症治療に用いる抗生物質の特徴をよく理解いもっとも効率的に,副作用が起きないように,臨床の場で治療できるようになることが重要である.

ブラック微生物学 第3版(原書8版)

微生物学の根本から新情報までを整理し,多種多様な図や電顕画像を利用して明確に解説している.

微生物学の歴史から遺伝子,ウイルス,細菌,寄生虫,感染症,免疫まで微生物学の知識を全てカバーした1冊である.

微生物の生態にとどまらず,臓器別・症状別に感染症や免疫の難解な仕組みを詳しく説明している.

微生物学への手引書としては無論のこと,知見の考察の為にも貢献する一冊だ.

『耐性菌感染症の理論と実践』(改訂2版)

本書は,最近問題となっている「耐性菌」の問題を解説している.

そして,どのような抗菌薬を使えば耐性菌を増やすことなく,感染症に対処できるかが書かれれている本書からは,耐性菌が生じるメカニズムの理解が得られる.

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